事業情報

暮らしと鉄/鉄の製造

私たちの豊かな暮らしの
至るところにあふれている鉄製品。
「鉄」はあらゆる産業の基盤です
固く強く、柔軟に加工できる鉄は、人々の暮らしに欠かせない金属。
自動車や家電製品など、金属製品の90%以上が、鉄でできています。
鉄の製造に関わる品川ファーネスは、日々の生活と産業を支えています。
暮らしと産業を支える「鉄」

身近な金属といえば、多くの人が「鉄」を思い浮かべることでしょう。強固であること、加工しやすいこと、そして磁性という特殊な性質を持つことから、鉄は実にさまざまなモノに利用されています。携帯電話やパソコンといった身近な家電製品だけでなく、橋、ビル、鉄道といった社会インフラまで、私たちの暮らしは鉄がなければ成り立たないといっても過言ではありません。

「鉄」は文明の起爆剤

文明の歴史は、鉄の有効活用の歴史。人類の歩みを振り返ってみても、産業や科学技術の発展において、鉄が非常に重要な役割を果たしてきました。

古代

鉄の起源には諸説ありますが、紀元前3000年のシュメール文明までさかのぼるといわれています。古代都市の遺跡から発見された鉄片は、宇宙より降り注いだ隕鉄を加工したもので、非常に貴重だったと推測されています。鉄器は農耕の生産性を向上させ、社会の安定に役立ちました。

近代

18世紀イギリスでは、石炭を活用して鉄の量産に励んでいました。そして、石炭採掘の妨げとなる地下水を汲み上げるために、蒸気機関が発明されたといわれています。また、大量の石炭を輸送するために、蒸気機関を利用して鉄道が発達しました。産業革命の起源は製鉄にあるといわれる理由です。

現代

“鉄は産業のコメ”という言葉があるように、鉄の生産量こそが国力である、という考えが普及しています。多くの国が経済成長を実現するため、自国の鉄鋼産業を育成してきました。日本が高度経済成長を実現できたのは、当時政府が鉄鋼業に力を注いだからといわれています。

鉄鋼はどのように生み出されるか

1
石から鉄を溶かし出す(製銑工程)

鉄の主な原材料は、鉄鉱石とコークスです。高炉の中で、鉄鉱石を高い温度で熱することにより、中に入っている鉄を取り出すことができます。
多くの場合、原材料自体もそのままではなく、高炉内での加熱/化合プロセスが円滑に進むように、一度炉に入れて下準備をします。

この場面で使用する工業炉・設備

 高炉、熱風炉、コークス炉、焼結炉、石灰炉、樋


2
「鋼」に仕立て上げる(製鋼工程)

高炉から出てきたばかりの鉄は炭素をはじめとした不純物が多く、このままでは使い物になりません。
転炉をはじめとする製鋼工程で純度を高め、成分調整を進めていきます。
※分類上、炭素が2%未満のものを「鋼」と呼びます。

この場面で使用する工業炉・設備

 転炉、RH真空脱ガス設備


3
溶けた鋼を鋼片へ(連続鋳造工程)

成分調整の終わった溶鋼をタンディッシュと呼ばれるプールに注ぎます。タンディッシュから水冷機能の付いた鋳型に注ぎ込み、鋼を徐々に凝固させ、ここで初めて鉄が固体となります。

この場面で使用する工業炉・設備

 タンディッシュ


4
さまざまな形へ伸ばし、製品へ

連続鋳造工程を経て固まった鋼片を再度加熱し、加工をしやすくしてから、レールや板、コイルや管等のさまざまな製品に形を変えていきます。

この場面で使用する工業炉・設備

 加熱炉 など

未来へとつながる「鉄」の技術革新

日本の鉄鋼製品は、強い、加工しやすい、精度が高いなど優れた特長を持ち、その製鉄技術は世界最高水準にあります。しかし、地球環境への配慮は大きな課題とされており、まだまだ技術革新が求められる分野です。省エネルギーや環境浄化のため、多くの研究を重ねてきた品川ファーネスは、その技術や知見を生かして、鉄鋼産業の未来を支えていきます。

私たちは、「炎とクリーン」をテーマに、社会を支え続けます