社員紹介

技術職

原動力は、新入社員の成長していく姿。
皆の力を結集して、付加価値の高い施工を実現していく

小倉 明裕
2011年入社
鉄鋼設備のメンテナンス工事を担当。プレイングマネージャーとして、現場技術者を管理しながら、自身も技術者として耐火物の施工に携わる。

提案型の技術者として、巨大な産業を支えるやりがい

はじめて製鉄所に足を踏み入れた、職場見学会。当時の印象は忘れません。ひとつの町のように広大な敷地、巨大な設備や敷地内線路を走るトーピードカーなど、見るもの全てに圧倒され、この場所から“鉄が生まれる”ということに感動しました。鉄鋼産業が多くの人や企業、技術、歴史に支えられて成り立っているということを実感した瞬間です。
鉄の原材料である「鉄鉱石」が、製品としての「鋼鉄」へと生まれ変わる工程では、高炉や転炉など、さまざまな工業炉が用いられます。こうした炉の内部に「耐火物」を施工し、非常に高温な溶けた鉄などから、炉本体を守ることが私たちの役割です。入社当初は、先輩たちについていくことで精いっぱいでしたが、少しずつ施工技術も体も鍛えられ、同時に、仕事の組み立てができるようになりました。耐火物の施工といっても、その手法はさまざま。炉の耐用年数を伸ばすために、どのような工法を選ぶべきか。長期的視野に立って、施工の順番や方法を工夫し、お客様に提案することが仕事の醍醐味だと感じています。

パフォーマンスを引き出すため、何ができるか

チームワークが鍵になるこの仕事は、学生時代に打ち込んでいた、サッカーに似ていると感じます。ひとつの工事を成し遂げるためには、社員一人ひとりが現在のポジションで能力を発揮し、互いをアシストすることが重要だからです。リーダー職を務める私の仕事は、フィールド全体を見渡し、チームとしてのパフォーマンスを引き出すこと。各人の得意なことや技術レベルを把握し、施工完了の期日をにらみながら、作業グループのメンバーを采配していくことが日課です。
その中でも、新入社員の育成ほど、やりがいを感じる仕事はありません。例えば、指示されることを待つだけだった新入社員が、ある工事を境に主体的に動きはじめることがありました。顔つきが変わり、仕事と向き合う姿を見ることは、私自身の励みにもなります。もちろん、成長の速度は人それぞれ。何より怪我をさせないよう、焦らせることなく、大切に新入社員と向き合っていきたいと思います。ベテランから若手まで、共に能力を磨きながら、付加価値の高い仕事を行うことが今の目標。お客様の期待に応えるためにできることを、これからも真剣に考えていきたいと思います。